ダイバージェンス
今日は、ちょっとマニアックなところで、ダイバージェンスのお話をしようと思います。
ダイバージェンスと聞いて、直ぐにピンとくる人は、テクニカル分析について、かなり勉強している人だと思いますね。
「なにそれ⁉」
ていう人は、良い機会なので、ここで勉強しておきましょう。
さて、ダイバージェンスという言葉ですが、
divergence 相違、分岐、逸脱
と言う意味です。
何が何から逸脱しているのでしょうか?
ダイバージェンスという言葉が使われるとき、必ず、
「XXがダイバージェンスした」
などと使います。
このXXには、例えば、
ストキャスティクスとかMACDといった単語が入ります。
では、ストキャスティクスの何が何から逸脱する、もしくはしているのでしょうか?
ストキャスティクスやMACDといったオシレーター系のテクニカル指標は、上下限値を持ち、その間を行ったり来たり、波のように山や谷を作ります。
その時々で山の高さは異なり、谷の深さも異なります。
上昇していた指標が、ミドル付近でポキっと折れて、一転、下落に転じるなど、様々です。
この山の高さは為替の価格変動に連動する場合が通常なのですが、値の動き方に寄っては、連動しない場合が生じます。
この状況をダイバージェンスと呼んでいます。
例えば、価格が上昇傾向にあり、上下動を繰り返しながら上昇して、価格のピークは高値を更新しているにもかかわらず、ストキャスティクスの山の高さは、更新できずに、価格の波から逸脱し始める時があります。
トレーダーの多くは、このダイバージェンスという現象に注意を払っています。
何故なら、このサインが特に長い期間足のチャートで発生した場合には、トレンドが反転する予兆と見ることができるからです。
必ずと言うわけではありませんが、注意しておいて絶対に損しないレベルのサインです。
では、何故、ダイバージェンスが発生するのでしょうか?
それについては、次回にお話しますね。
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